虫歯が予防できるチョコレート!?

2016年02月12日

【2024年2月8日更新】

もうすぐバレンタインデーですね。

お店でもよくチョコレートを見かけます。

色々なチョコレート、とても魅力的です。

食べたいけど・・・心配なのが、チョコレートを食べると虫歯になりそうということです。

チョコレートはどのくらい虫歯になりやすいの?

虫歯になりやすいおやつランキングで飴、キャラメルに次いで上位にくるチョコレート。

かなり虫歯になりやすい方のおやつです。

チョコレートはカカオを原料としています。

カカオに含まれるポリフェノールは虫歯菌に対する抗菌作用があるといわれています。

それなのに、どうして虫歯になりやすいといわれているのでしょう。

それはやっぱり「砂糖」

チョコレートに含まれる砂糖の量が多いほど、虫歯になりやすいのです。

砂糖が多いほど、お口の中の虫歯菌が砂糖を代謝して酸を生み出して歯を溶かすため、虫歯のリスクが高くなります。

また、お口の中に食べ物が留まる時間が長いほど、虫歯菌が酸を生み出すため、お口の中にいつまでも留まるようなチョコレートは虫歯になりやすくなります。

虫歯になりにくいチョコレートは?

チョコレートも様々な種類があります。

ミルクチョコレートやビターチョコレート、カカオ含有量の多いもの等、多様なものが店頭に並んでいます。生チョコから板チョコ、ナッツが入ったもの、クッキータイプのものまで様々です。

この中でも、虫歯になりにくいのは、カカオの含有量が多く、砂糖の量が少ないタイプのチョコレートです。

各商品によって含有量がことなるため、一概には言えませんが、甘くないチョコレートの方が虫歯のリスクは下がります。

カカオの含有量が多くなると、今度は脂質が多くなります。

そのため、商品にもよりますが、カロリーは高めになります。

そもそも、厚生労働省の食事バランスガイドによると、菓子・嗜好飲料の目安量は1日当たり200kcal程度ですので、商品によっては3~5枚程度を目安に、それ以上は控えた方がいいでしょう。

また、さっとお口の中から溶けてなくなるタイプのチョコレートの方が虫歯になりにくいため、チョコレートのみのシンプルなチョコがお口の中に留まる時間は少なくなります。

粘性のあるものや、クッキーと一緒になっていて、歯の溝にいつまでも入っているようなタイプのチョコレートは、虫歯になりやすいチョコレートになります。

 

 

虫歯を予防できるチョコレート!?

キシリトールという糖はご存じですか?西宮北口 歯医者 キシリトール入りチョコレート

キシリトールは、ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。イチゴにも含まれています。

キシリトール入りのガムを噛むと虫歯予防になるというお話は聞いたことがあるかもしれません。

キシリトールは虫歯の原因となる歯垢の形成を抑制し、砂糖よりも低カロリーで、血糖値の急激な上昇を抑える効果もあると言われています。

キシリトールをガムやタブレットで一定期間以上口の中に入れると、歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の再石灰化を促し、歯を固くする効果もあると言われています。

そのキシリトールが入ったチョコレートがあります。

砂糖の代わりに甘味料を100%キシリトール使用しているチョコレート、これが、「虫歯を予防できるチョコレート」です。

バレンタインで販売されているような濃厚なチョコレートと比べるとすこし物足りないかもしれませんが、おいしくいただけるチョコレートです。

いつも買うチョコレートに比べると少しお値段が高くはなりますが、虫歯が気になる方にはお勧めのチョコレートです。

キシリトールの効果は、お口の中に長くとどまることで発揮されると言われています。

そのため、虫歯予防効果が期待できるお菓子は、ガムかタブレットに限られていました。

また、これらのお菓子にはキシリトールができるだけ高濃度(50%以上)で含まれていること、砂糖などの発酵性の甘味料が含まれていないことが必要とされています。

キシリトール入りのチョコレート、虫歯にならないだけでなく予防効果も期待するなら、ガムやタブレットのように、長時間お口に留まるように食べるといいでしょう。

また、一気に食べるより、回数を分けて食べる方がいいそうです。

キシリトール100%のチョコレートは残念ながらスーパーなどには売っていません。

基本的には歯医者さんで買う(歯科専売)チョコレートになるのですが、Amazonや楽天から購入可能です。

小さなお子さんや、ガムを噛めない入れ歯の方でも食べることができますね。

歯予防だからといってキシリトールを大量に摂取してしまうと、消化器官の不調(おなかが緩くなる)になることがありますので、適切な量で摂取するようにしましょう。

※参考サイト テーマパーク8020 キシリトールについて

https://www.jda.or.jp/park/prevent/xylitol_03.html

最後に

なるべく虫歯にならない食べ物を選ぶのはお口の健康にとってよいことです。

キシリトールの効果は個人差があります。

※キシリトール100%のチョコレートを摂取したからといって、虫歯にならないということではありません。

毎日の歯みがき、セルフケアはきちんと行ってくださいね。

虫歯になりにくい食べ物&セルフケアで虫歯に悩まされることのない毎日を過ごしましょう。

 

歯科衛生士 平松紗奈恵

西宮北口 阪急西宮ガーデンズ真横の歯医者さん
あおばヒロ歯科クリニック

〒663-8204
兵庫県西宮市高松町19-9 プレミスト西宮北口2F
TEL:0798-67-6480

 

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