メインテナンスの上手な動物?
2016年08月03日
みなさん、こんにちは。
8月に入り、また一段と暑くなってきました。熱中症に気を付けて元気に夏を乗り切りたいですね。
さて、今回は歯のお手入れをする動物たちについてお話ししたいと思います。
げっ歯類の歯
ネズミやリスはげっ歯類と呼ばれます。
ネズミやリスの歯は、人間の歯のように乳歯から永久歯へと生え変わることはなく、一生の間に一度しか生えてこないようになっています。
ネズミの前歯を門歯といいますが、この歯は、放っておくとずっと伸び続けてしまうのです。3~4日で1mmくらい伸びます。
臼歯は伸びることはありません。
門歯が伸びすぎてしまうと満足に食事ができなくなってしまうので、
硬い木の実を食べたり、木を齧ったりして、長さを一定に保っています。
また、摩耗することで、鋭さを維持しています。
げっ歯類の歯はエナメル質によって覆われています。
通常、げっ歯類のなかまであるラットやマウスの歯は,上あご,下あご共に切歯(門歯)2本,後臼歯6本(左右3本ずつ)の合計16本です。
ハムスターも同じ数です。
リスやモルモットは合計20本です。
サルの歯磨き
正高信男 霊長類研究所 教授らの研究グループによると、野生カニクイザルの道具使用行動の観察を行ったそうです。
観察した集団は約250頭のサルで構成され、そのうち約100頭はヒト、特に女性の髪を手にすると、それをデンタルフロスのようにして歯磨きをおこない、歯にはさまった食物の断片を除去する行動をしていたとのこと。
デンタルフロスを使用しているとはすごいですね。
霊長類では、木の枝で歯を磨くチンパンジーもいるそうですよ。
※京都大学 野生カニクイザルの母ザルは子どもが見ていると道具使用を大仰にしてみせることが明らかに
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/archive/prev/news_data/h/h1/news6/2008/090311_1
パンダの歯のお手入れ
パンダは生まれた時には小さいのですが、6か月頃には竹の歯や枝を噛んで遊び、竹を食べる練習をし始めるそうです。
1歳~1歳半で永久歯が生えそろい、大人と同様の竹や笹を食べるようになります。
この竹や笹という食事は、歯みがきをしなくても、植物のかたい繊維を噛むことで歯みがき効果が得られ、むし歯になりにくいそうです。
パンダは、草食動物のように腸が発達していないため、食べているうちのお2割しか栄養として取り込むことができません。
そのため、ずっと食べ続けているのです。
人間はずっと食べていると虫歯になりますが、食べ物で歯の手入れもできているとは、一石二鳥ですね。
日頃から、自分たちの歯のメインテナンスを怠らない、素晴らしい動物たちですね。
私たちも、しっかりメインテナンスを行い、健康なお口を長く保ちたいものです。
その為にも定期健診、クリーニングの習慣を身に着けていきましょうね(^^)
歯科助手・受付 山田 朝日
西宮北口 阪急西宮ガーデンズ真横の歯医者さん
あおばヒロ歯科クリニック
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