H27.9月 インプラント学会に参加して(院長、副院長)
2015年09月25日
こんにちは、院長の水尻大希です。
岡山で開催されたインプラント学会に参加してまいりました。
インプラント治療は日々進歩していくため、患者様によりよい治療を提供するためには、情報のアップデートは必須です。
今回は「健康維持と口腔インプラント治療―口腔インプラント治療のメリットを再考する―」というメインテーマでした
歯科にも様々な学会があるのですが、インプラント学会は、14,000余名の会員(平成27年1月現在)を擁する我が国の歯科医学関連のうち最大規模の学術団体です。
年に1回、全国大会が行われています。
ここ数年、学会のテーマは、安全安心な治療、確実なインプラント治療、信頼されるインプラント治療といったものが主でした。
公益社団法人日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/index.html
最近は、インプラント治療における歯科医療界のコンセンサスもかなり整備されてきました。
一時はマスコミ等にも かなり叩かれていたインプラントですが、国民の信頼も少しずつ回復してきているように感じます。
但し、
「インプラントは天然歯を凌駕する万能の治療法ではない。まずは自分の歯を上手く残せる方法も再考しましょう。」という事も、インプラント学会において同時に強調されています。
インプラント治療は、入れ歯、ブリッジと同様に、歯の無いところを補う手段の一つです。
インプラントは優れた点は多々ありますが、天然歯と同じではありません。
歯を残すことができる可能性があればまずはその治療をしていく。
そういった考えを改めて確認できる学会となりました。
また、今回のインプラント学会は、難しい症例における治療方法や注意すべき点などのコンセンサスを求める、難症例コンセンサスの叩き台を提示する内容でもありました。
難しい症例に対してどのように診断して、治療をすべきか、どこまでインプラントで治療可能なのかといった症例を交えてのシンポジウム、ディスカッションと明日からの臨床に生かせる情報を得ることができました。
インプラント治療の長期安定症例も提示され、インプラント治療は信頼性の高い治療になってきたと感じています。
長期に良好な状態を保つためには、定期的メンテナンスが重要であることをインプラント治療の前には患者様にお伝えしておりますが、いかにそれが大切なのかをよりしっかりと伝える必要があると、改めて認識いたしました。
インプラントは埋入して終わりではないのです。
「患者がインプラント治療に対する疑念を抱いていることを払拭、改善することが学会の使命」と学会の理事長もおっしゃっていましたが、国民が安心できる医療を提供出来るよう、
インプラント学会が主導で牽引してくれているのを感じます。
今後、ますますインプラントの治療法の改善や知見が蓄積されていくと考えられます。
歯科医師として、患者様へ還元できるようこれからも研鑽を続けます。
しかし、上記のお話とは関係ないですが
岡山駅の インプラント学会 大歓迎ムード は凄かったです(笑)
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