偉人にまつわる歯のおはなし
2015年02月20日
【2023.12.21更新】
皆様、はじめまして、
ブログ初登場 受付・助手です。
今回は偉人にまつわる歯のお話をさせて頂きます。
小林一茶と歯周病
皆様、「小林一茶」という俳人をご存知でしょうか??
江戸時代に活躍した有名な俳人です。
彼の作品の中に、
「歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ」
彼は50歳を前に全ての歯を失ってしまいました。
失ってからはじめて歯の大切さ、噛むことの大切さに気付き、
なんとか阿弥陀仏にすがろうとおもったのでしょう。
歯がなければものを噛むことも食事をすることもままならないです。
歯が人間にとって、とても大切なものということがよくわかる一句ですね。
こちらも一茶の句です。
「 かくれ家や 歯のない口で 福は内」
節分の豆まき、歯が無いから豆を食べることができないのに、福は内と豆まきする・・・すこし自虐的ですね。
一茶の歯がなくなった原因は歯周病と言われています。
松尾芭蕉も歯周病?
もう一人、江戸時代の有名な俳人松尾芭蕉も歯についての句を詠んでいます。
「古池や蛙飛び込む水の音」など、芭蕉の句を覚えている方も多いのではないでしょうか。
松尾芭蕉が40代に詠んだと言われるのが次の一句
むすびより はや歯にひびく 清水かな
「手で清水すくい口に入れようとすると、その冷たさが歯にしみる気がする」という意味で、歯周病になっていたのではないかと言われています。
歯ぐきが下がって、歯がしみるようになってきたのではないか?と推察される句です。
せっかくの清水、歯にしみるかも・・・と思いながら慎重に飲んだのでしょうか。
江戸時代の歯の治療
江戸時代、歯周病は歯草(はくさ)と呼ばれていたそうです。
歯が臭くなるからという理由だそうです。
歯周病は口臭の原因になりますので、確かにという名前です。
江戸時代に歯を失う主な原因は歯周病だったということです。
4割の人が歯周病だったという研究結果もあります。
治療法は、神仏に祈る、まじないをする、鍼灸、薬を付ける、口中医等に治療を受けるなどがあったようですが、庶民が治療を受けることは難しく、神頼み、まじないに頼らざる得なかったようです。
全国に歯にまつわる神社仏閣・石仏が300か所とが多いのも納得です。
大阪にある歯神社も神前の“なで石”を2~3度なでた手で患部に触れると歯痛が治ると言われています。
※当院ブログ 歯の神様?
https://www.aobahiro-dc.com/column/2016/1328
おまじないには、虫という字を書いた紙を四つ折りにして,柱に釘で打つというものもあったそうです。
この時代、仮に治療できたとして、最終的には、麻酔なしで抜歯です。
表面麻酔のようなものがあったということですが、表面麻酔だけでは足りないでしょう。
重度歯周病で歯がグラグラになってから抜いたのでしょうか。
それでも麻酔なしは苦痛です。
昔の人は大変でしたね。
みなさんも一茶・芭蕉のようにならないよう!?
日ごろから歯を大切に、ケアをしていきましょう!!
※参考サイト 人はいつから歯磨きを始めたのか
https://www.lion-dent-health.or.jp/100years/article/beginning/008.htm
テーマパーク8020 歯の神様
https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index12.html
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