訪問歯科について 歯医者の講習会参加
2016年04月04日
今回は院長の独り言のようなブログです。
H28年4月3日(日)に
歯科医師会(歯医者の団体)の在宅訪問歯科の講習会に
参加してきました。
高齢者の疾患や歯科治療時の注意喚起内容でした。
こういった講習会はテクニックを磨くセミナーと比べると
地味なんですが、
在宅訪問歯科医療の体制構築を円滑にしてくれます。
訪問歯科診療で気を付けること
在宅歯科診療の対象患者は、病気を抱えた高齢者の方が中心です。
訪問時には基礎的な健康状態を確認する必要があります。
脳血管障害、心臓疾患、認知症、パーキンソン病などの疾患に対して、事前に注意すべきことの確認、治療時には血圧の確認、万が一、急変した際には、医療機関へ連絡できるように準備をしておくことなどの対応も必要となります。
当院では、訪問診療出発前には、訪問スタッフ全員で、患者様の全身状態、服薬状況、緊急対応した既往があるか等を情報共有することにしていますが、訪問の度、病状に変化はないか、情報を更新する必要があると改めて感じました。
治療に関しては、どのくらいのレベルの治療にするかということも大切です。
診療室と同じレベルを求めると、お互いに苦しくなる場合もあるからです。
本人、ご家族の同意が得られる範囲で可能な処置をするということが求められるのです。
ご家族、介護者への配慮を
在宅患者様の場合は、家族や介護者も一緒に在宅していることがあります。
ご家族には、現状を知っていただく必要があります。
なるべくわかりやすい言葉で説明する必要があります。
治療に当たっては、まずは、ご家族と十分なコミュニケーションをとり、どのようなことを求めているのかを確認してから始める必要があります。
患者様を支える方に対してもしっかりと説明と同意を得てから治療にあたる必要があります。
立ち会った家族以外から違う意見がでてくることもあるため、他の人にもわかるような説明をするということが必要になります。
患者様の口腔ケアの指導やサポートが必要な場合は、家族や介護者に対して協力をお願いし、ケアの方法を伝えます。
機材の準備
訪問診療では特殊な機材を運び込み、携行する必要があります。
患者様のご家庭で、準備に手間取ることが無いように、機材の準備を事前にトレーニングする必要があります。
また、使用した水や消耗品をどのように破棄するのか等、一連の流れをスタッフで共有できるようにします。
訪問診療の記録を共有する
訪問診療後、どのような診療をしたのか、患者様の反応はどのようなものだったか。質問や要望はどのようなものだったか等を記録し、必要があれば、連携医療機関と情報を共有します。
患者様の様子をしっかりと把握することが必要です。
※参考サイト テーマパーク8020 歯科訪問診療
https://www.jda.or.jp/park/dentistwork/visitingexamination.html
最後に
今回の講習会とは関係ありませんが、
とある雑誌の記事にリハビリ医の言葉がありました。
「病院での手術後、その患者さんが早く治って元気になるかどうかは
ごはんをおいしそうに食べられてるかどうかですぐわかる」
こういう生活の基礎的な部分で
患者さまの支えになることができたら
我々歯科医療従事者は本望ですよね。
あおばヒロ歯科クリニックでは
医院近隣における義歯調整等の訪問歯科診療を行っています。
お困りの際は、一度ご連絡(日時予約制)をお願いいたします。
院長 水尻 大希
西宮北口 阪急西宮ガーデンズ真横の歯医者さん
あおばヒロ歯科クリニック
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兵庫県西宮市高松町19-9 プレミスト西宮北口2F
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