花粉症とお口のお話
2017年04月15日
【2024.2.13更新】
こんにちは、すっかり暖かくなり待ちに待った春ですね!
朝の目覚めをすっきり迎えられる気持ちの良い日が続いておりますが、中にはこの季節、花粉症に悩まされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、この花粉症とお口に与える影響のお話をしましょう。
花粉症とは
花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因となり、「鼻水」「くしゃみ」、「鼻づまり」
「目のかゆみ」「充血」といったアレルギー症状を引き起こす病気です。
鼻症状は呼吸がしづらくなるため、集中力の低下やよく眠れないなど、勉強や仕事に影響がでます。
花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えられています。
関西ではスギと並んでヒノキも植林面積が広いため、ヒノキも要注意です。
ヒノキはスギの次にピークを迎えますので、ヒノキにもアレルギーのある方は、つらい時期が長くなります。
かつて兵庫県の六甲山周辺に植林されたオオバヤシャブシも花粉アレルギーを引き起こすそう。
そのため、近年は緑化樹として利用されることは少なくなりました。
意外なところではオリーブです。
オリーブ栽培が盛んな瀬戸内地方に特徴的に起こり、オリーブで有名な小豆島で春〜初夏頃に鼻アレルギー症状を示す患者の約4分の1がオリーブ花粉症といわれています。
※参考サイト 政府広報オンライン 花粉症で悩む皆様!早めの治療や予防行動を!
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201102/2.html
環境省 花粉症対策リーフレット
https://www.env.go.jp/content/000194676.pdf
お口への影響は?
一見、花粉症はお口に悪影響を与えているようには、見えません。
ですが、花粉症の症状のひとつである “鼻水”“鼻づまり”
これが大きな悪影響を与えることになります!!!
鼻水で、鼻が詰まり息苦しく感じると、人は口呼吸をします。すると、お口の中の水分がどんどん減ってしまい、乾燥状態に、、、。
乾燥したお口では、虫歯菌や歯周病菌などの細菌の繁殖が進み易くなるので、虫歯・歯周病にかかりやすいお口になってしまうのです。
また、花粉症に対して処方される抗アレルギー薬の中には、唾液の分泌を抑える成分が含まれているものもあり、さらにお口が乾燥しやすい状態を作りだしてしまい、虫歯・歯周病のリスクが上がるだけでなく、口臭がきつくなってしまうこともあります。
※スタッフブログ お口に影響があるお薬
https://www.aobahiro-dc.com/column/2024/3901/
辛い花粉症だけではなく、虫歯リスクや口臭にまで悩まされたくはないですよね。
まずは、お口の乾燥を、防ぐことが大切です!
具体的には、、、
★点鼻薬などで鼻づまりを和らげ、なるべく口呼吸を避ける。
★唾液腺マッサージをして唾液の分泌を促す。
★日中ガムを噛んで過ごす(唾液量UP! )
★こまめな水分補給
etc…
また、リラックスした時間を長く過ごすことで、唾液の分泌量を増やす効果が期待できるんですよ。
口腔アレルギー症候群
花粉症の人の中には、果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。
これは、口腔アレルギー症候群と呼ばれており、花粉にあるアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)と、果物や野菜に含まれるアレルゲンが似ているために起こります。
シラカンバ花粉症では、リンゴ・モモ・サクランボ。
スギ花粉症ではトマト、ブタクサ花 粉症ではスイカ・メロンなどで起こる可能性があります。
口腔アレルギーは花粉症以外のアレルギーをお持ちの方にも起こります。
果物や生野菜を食べて、口の中などに違和感のある場合は、
お医者さんにご相談ください。
花粉症は、目や鼻だけでなく口の健康にも影響を及ぼすことがあります。
口腔ケアを怠らず、口呼吸にならないよう心掛けることで、花粉症の不快な症状や口のトラブルを軽減することができます。
しっかりとお口の乾燥対策を行い、つら~~~い花粉症を乗り切っていきましょうね!
受付・助手 山田 朝日
西宮北口 阪急西宮ガーデンズ真横の歯医者さん
あおばヒロ歯科クリニック
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