親知らず(智歯)は抜いたほうがいいですか?残した方がいいですか?
2018年11月19日
こんにちは。
阪急西宮北口駅 東出口から徒歩3分の歯医者
あおばヒロ歯科クリニック
院長の水尻大希です。
当院では、親知らず(智歯)の抜歯に関する
ご相談、処置も少なくありません。
そこで、今回は
当院の親知らずに関する指針をお伝えし、
情報共有をさせて頂ければと思います。
親知らずの抜歯についてはメリットとデメリット(リスク)があります。
そのため、抜歯に関してはしっかりご相談した上で行うのが望ましいです。
まず、メリットとしては、
親知らず付近がブラッシング不良でむし歯になっている、
歯茎が頻繁に腫れるなどの症状に悩まされる場合は
抜歯によって改善が見込めます。
ただし下記のようなデメリット(リスク)もあります。
①下の智歯の場合は術後に腫れる、青あざが出ることがある(一時的)
(上の智歯抜歯は術後の疼痛も控え目で腫れも出にくい)
②抜歯した親知らずの手前の歯の歯根が露出し、シミることがある(多くは一時的)
③他の奥歯がダメになったときのスペアが無くなる(智歯移植できなくなる)
④下顎の神経に近いと、術後に顎の感覚麻痺が残る場合がある
デメリットの中でも一番避けたいリスクは④ですが、
当院では 親知らずの抜歯に先立って、
色々なリスクの診断を歯科用CT撮影(3次元・立体のレントゲン画像、保険適用)にて行います。
黄色で示すラインが下顎の神経(下歯槽神経)です。
普通のレントゲンでは見えないような神経の枝分かれなど
が確認される場合もございますため、特に下顎の場合は撮影することが多いです。
(これは当院の方針であり、状況によりCT撮影が不要のこともあります。)
このように抜歯に伴うリスクの診断を行い、
得られるメリットとデメリット(リスク)をご説明した上で、
ご希望されれば親知らず抜歯を行います。
まれに、当日抜歯をご希望されて来院される方もおられますが、
特に下顎の場合は初診当日は消炎処置に留め、当日抜歯を行わないことがほとんどです。
安全性を確認するためのひと手間ですので、ご理解いただけますと幸いです。
その他のご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
長くなりましたが、ここまでお読みいただき有難うございました。
院長 水尻大希
西宮北口 阪急西宮ガーデンズ真横の歯医者さん
あおばヒロ歯科クリニック
〒663-8204
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