AED設置しています
2023年10月28日
AED、ご存じですか?
人が多く集まる、ショッピングモールや企業、空港、駅、学校、公共施設など様々なところに設置されるようになってきましたので、どこかで見かけたことがあるかもしれませんね。
もちろん病院、診療所にも設置が進んでいます。
当院にもあります。
今当院にあるAEDは2代目のAEDで、今年に入ってから代替わりしたものです。
AEDとは?
A(Automated)自動
E(External)体外式
D(Defibrillator)除細動器
自動体外式除細動器のことです。
AEDは意識がないとき、呼吸がないときに使用します。
AEDは心臓に強い電気ショックを与えて、心臓がけいれんしている状態を正常な動きに戻すものです。2004年7月より一般の人でも使用できるようになりました。
AEDは、もう動かなくなった心臓に電気ショックを与えて再び動かすイメージかもしれませんが、もう動く見込みのない心臓にはAEDは使えません。
心停止の中でも、心臓がけいれんしていて、ポンプの役割を果たせずに血液を全身に送ることができない状態のもの、心室細動に対して効果的とされています。
AEDが使用できるような状態かどうかはAEDが診断してくれます。
内蔵されている心電計で心室細動波形を診断し、電気ショックが必要かどうかをお知らせしてくれるのです。
AEDはどうしてすぐにしないといけないの?
心室細動や心室頻拍などの不整脈が起きた時、発生から1分経過すると助かる確率が7~10%低下すると言われていますので、10分で0%になる計算になります。
救急車の到着平均時間は約8分と言われています。
救急車を待っているだけでは、助かる確率は下がってしまいますので、その場で対応をする必要があります。
迅速に対応することが、命を救うことになるのです。
AEDはどのように使用するの?
まずは救急に連絡してもらい、AEDを運んできてもらいます。
呼吸を確認して、普段通りの呼吸がない場合は、胸骨圧迫を始めます。
・約10秒間確認しても呼吸の状態が分からない場合 ・突然意識を失って倒れ、いびきをかき始めた場合 ※しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸は、普段どおりの呼吸ではないと判断するそうです。
AEDが到着したら、次のようにAEDを使用します。
1.電源を入れます。音声が流れるのでそれに従って操作します。
2、衣服を取り除き、胸をはだけさせます。
金属製アクセサリー(ネックレス等)がある場合は取り外し、難しければ電極パッドからできるだけ遠ざけます。
3.電極パッドを取り出して、所定の場所にしっかりと貼り付けます。
4.心電図を解析
5.周りに人がいないこと、だれも触れていないことを確認してから、ショックボタンを押します。
※最近は電気ショックが必要な場合に、ショックボタンをおさなくても自動的に電気が流れる機種(オートショックAED)もあります。
6.心肺蘇生をします。
音声で「電気ショックが行われました。心肺蘇生を始めてください。患者に触れても大丈夫です」とアナウンスがあるので、それに従います。
AEDは心電図を解析して、2分毎に電気ショックが必要かどうかを教えてくれるので、アナウンスに従って行っていきます。
AEDの音声メッセージが「ショックは不要です」の 場合は、胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。
当院では、女性が倒れた場合、服を脱がせることに躊躇してしまい、AED使用が遅れることのないよう、女性スタッフもAEDを使えるよう研修しています。
何かが起こった際は、そばにいて処置をする人、AEDを取りに行って用意する人、救急車を呼ぶ人など担当を決めて研修しています。
幸い、開院してから一度も使用せずに済んでおりますが、いざという時に動けるように訓練するのは大切ですね。
※参考サイト 日本AED財団
https://aed-zaidan.jp/index.html
ドラマ仕立てのe-ラーニングで学ぶことができます。
心止村湯けむり事件簿