お薬はいつ飲むといいのかな?飲むタイミングについて

2023年11月18日

処方箋を病院・クリニックで受け取り、薬局で薬をもらいます。

薬剤師さんから、お薬の服用時間の指示がありますよね。

西宮北口 歯医者 薬薬は容量、用法を守って服用することが大切といわれます。

薬袋(やくたい)に食後に服用とあるけど、いつまで食後なのかな?と思ったことはありませんか。

食前・食直前・食直後・食間・食後・その他

食前とは

食前とは食事の20~30分前のことです。

食べ物の影響を受けたくない薬は食前に飲むことになります。

歯科では漢方薬を舌痛症、口腔乾燥症に対して処方することがあります。

漢方薬は胃に食べ物がないときに飲むものですので、食前・食間服用となります。

漢方薬は飲みにくいので、何かと一緒に飲んで味をごまかしたいと思うかもしれませんが、水もしくは白湯で飲むようにしましょう。

食直前

食事をとる直前(5-10分前)のことです。

糖の吸収を抑える糖尿病薬は食直前服用のものがあります。

食直後

食事のすぐ後に服用します。

歯科では口腔カンジダ症に対して処方するイトラコナゾールは食直後に服用です。

食間

食事と食事の間に服用します。食事中に服用することではありません。

だいたい食後2時間、空腹時に服薬しましょうという意味です。

食事の影響や他の薬剤と一緒になると吸収が悪くなって効果に影響が出る薬です。

歯科では、食前・食間に飲む漢方薬の他、化膿止めのジスロマックSR成人用ドライシロップが食間に服用する薬となります。

食後

食後約30分で飲む薬です。

歯科では化膿止め、痛み止めが食後服用で処方されます。

食後は胃に食べ物がある状態ですので、胃に刺激が少なくなります。

朝ごはんを今日は食べていないので、薬も飲んでいませんという方がいますが、食事の影響を受けない薬であれば、通常朝ごはんの後に飲むタイミングでお薬は飲んだ方がいいと思います。化膿止めは、ある程度の濃度を保つ必要がありますので、飲んだり飲まなかったりはよくありません、

良く食事を抜いてしまう人は、あらかじめ、食事なしで飲んでも大丈夫な薬か薬を受け取る際に確認しておきましょう。

寝る前

寝る前20~30分前に飲む薬で、睡眠薬や便秘薬、喘息の薬等があります。

効果が出る時間を逆算して薬を飲む時間を指示されます。

寝る直前を特別に指示されていなければ、寝る前20~30分前で大丈夫です。

寝る前を寝る直前、飲んだら直後に寝ないといけない!と思っている方もいらっしゃって、「寝る前に飲む薬なので、その後、歯磨きできません」という方もいますが、歯磨きする時間の猶予はあります。

特にお子様で甘い薬を寝る前に飲まなければならない場合、服用後歯磨きができれば一番いいのですが、難しい場合も多いと思います。

そんな時は、水やお茶を飲む、うがいをするだけでも少しはマシです。

あらかじめ食後に歯磨きはしておきましょう。

起床後

朝起きてすぐ飲む薬です。

骨粗鬆症の治療薬は、食事の影響を受けるため、お腹に何もない起床時に飲みます。

さらに、薬を飲んだら30分は横にならないようにと指示もされます。

骨粗鬆症の薬を服用している方で、口腔衛生状態の不良や歯周病、根尖病変、顎骨骨髄炎、インプラント周囲炎など顎の骨に感染性の病気が起こることで、顎の骨が悪くなることがあります(薬剤関連顎骨壊死)。

骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方は歯科医師にお伝え下さい。

頓服

症状があるときだけ服用することです。

歯科ですと、痛み止めを「痛い時」に飲むように指示されています。

続けて飲むときは何時間以上空ける、1回で飲める量の指定がありますので、指示を守って服用しましょう。

処置前1時間

感染性心内膜炎の予防のために、歯科治療を受ける前に化膿止めをあらかじめ飲む必要がある場合は処置の1時間前の服用をお願いしています。

人工弁の手術をした方、心臓に疾患のある方は必ず歯科医師にそのことをお知らせください。

また、親知らずの抜歯の際に事前にお薬をのんでもらうこともあります。

指示に従って服用をお願いします。

飲み忘れた時は、2回分飲んでもいいの

薬を飲み忘れた!と気づいた時が、決められた時間からそれほどたっていないときは気づいたときに服用して問題はありません。

服用間隔は1日3回の薬の場合、最低4時間は開けて飲む必要がありますので、多少ずれても次に飲む薬の時間をずらせば大丈夫です。

次に服用すべき時間の方が近い場合は、服用し忘れた分は抜いて次のタイミングで飲みましょう。

2回分をまとめて服用することはやめましょう。

 

お薬を飲むタイミングでお薬の効きが変わってきます。

お薬のことで心配なことがあれば、かかりつけ薬局の薬剤師、医師、歯科医師にお尋ねください。

ご自身の薬について心配な時は、PMDAのくすり相談窓口や、全国にくすり相談窓口があります。

兵庫県のくすり相談窓口は(一社)兵庫県薬剤師会 薬事情報センターというところで担当しています。

※参考サイト 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

患者・一般の方からの相談窓口 くすり相談窓口

https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/0003.html