子どもが口をぶつけた・口から血が出ているときの対処法

2024年03月29日

歯をぶつけた時に、一緒に唇などもぶつけていることが多いです。

そのため、歯をぶつけた時、口や唇から血が出ることも多くあります。

小児は唾液が多いので、血がでると唾液に交じって、多量の出血があるように思いますが、実際の出血は多くないことが多いので、落ち着いてまずは全身の状態が大丈夫か確認しましょう。

頭を強く打っていないか、呼びかけに応じるかどうかをまずは確認してください。

視点が合わない、朦朧としている、目の周り、耳の後ろに内出血がある、鼻からの出血がある、嘔吐があるときは、お医者さんに連れて行ってください。

全身状態に問題がなければ、出血した周辺を清潔なガーゼ・ハンカチなどで押さえましょう。

しばらく圧迫すると血が止まってきます。

落ち着いて、お口の中を確認するようにしましょう。

上唇の筋(上唇小帯)が切れた

上唇小帯といわれる上唇をめくると見える筋、この部分が切れることはとても多いです。

テーブルにぶつけた、椅子にぶつけたという時に切れたりします。

西宮北口 歯医者 上唇小帯裂傷結構血は出ますが、抑えていると血は止まります。

歯医者さんに来てもらったときには止血していることも多いです。

特に縫合の処置をしなくて済む場合がほとんどです。

元々、大人になるにしたがって、上唇小帯は上に上がっていきます。

多少切れた程度では大人になった時の上唇小帯の位置とそれほど変わりませんので、そのまま治癒を待っても問題ありません。

歯科医院では、洗浄と感染予防のため、清掃指導を行います。

上の前歯をぶつけていることも多いので、併せて歯の状態も確認していきます。

どうしても動かすところになるので、何かのきっかけに血がにじんだりしますが、問題はありません。

直接歯ブラシが当たらないようにして歯磨きをしてお口の中の清潔を保ってください。

お口の清潔を保つことがとても大切になります。

傷にしみる食べ物は避けてもらう方がいいでしょう。

歯もぶつけている場合には、硬い食べ物も避けてもらう方がいいでしょう。

触るといたいため、口にくわえるようなおもちゃも控える方がいいでしょう。

1日もたてば少し白くなって徐々に回復してきます。

上唇小帯のみ切れている場合は、急ぐ必要はないかと思いますが、歯の揺れや位置の変化、唇まで切れているなどという時は、できるだけ受診を早めにした方がいいでしょう。

上唇小帯だけなら、小児科でも診察してくれますが、歯もぶつけた可能性があるときは小児歯科を標榜している歯医者さんの受診をお勧めします。

※参考 スタッフブログ 乳歯をぶつけたときは

https://www.aobahiro-dc.com/column/2024/4264/

舌をかんだ

西宮北口 歯医者 舌噛んだしばらくして、血が止まるようであれば、そのまま回復待っても大丈夫なことが多いです。

しばらく食事の際は痛がるかもしれませんが、1週間くらいで回復してきます。

傷が深く、いつまでも血が止まらないときは、口腔外科を受診しましょう。

唇を噛んだ

西宮北口 歯医者 唇の咬傷唇を噛んだ場合は、かなり腫れてくることが多いので驚くかもしれません。

冷たい水で絞ったタオルや、ビニール袋に入れた氷水で冷やすと腫れにくくなります。

凍らせた保冷剤を直接当てる方もいらっしゃいますが、冷え過ぎになりますのでよくありません。タオルでくるんで使用しましょう。

唇の傷に異物があれば、洗い流す必要があります。

傷が浅い場合は、1週間くらい大きな口内炎にはなりますが、次第に治ってきます。

乾燥すると治りが遅くなるので、ワセリン、オリーブオイルなどを塗って保湿すると良いでしょう。

ざっくりと切れてしまったような場合は、縫合が必要となります。

縫合をした場合は、5日~10日後に抜糸を行います。

唇の外側に至るような大きな深い傷の場合は、形成外科をご紹介する場合もあります。

番外編:歯ブラシ、箸など長いものが口に刺さった

抜いたりせず、そのまま早急に口腔外科か脳外科へ

総合病院を受診した方がいいでしょう。

まとめ

お子さんが転んで口のケガをした時は、慌てずに落ち着いて、まずは状態確認です。

血をふき取りながら、血を出ているところを確認して押さえて血を止めましょう。

余裕があれば、写真を撮影しておくと、初期の状態わかりやすいです。

歯医者さんを受診する場合は、受傷のときの状態がわかる方が付きそうといいでしょう。

※参考サイト テーマパーク8020 上唇小帯

https://www.jda.or.jp/park/trouble/index16_02.html

日本医師会 白くま先生のこども診療所 口の中のけが・歯が折れた

https://www.med.or.jp/clinic/kega2010_kuti.html