歯科助手紹介・歯科助手って何をしている人なの?
2024年03月22日
当院では、受付で笑顔で出迎えているのが歯科助手になります。
「dental assistant」でDAといわれます。
受付から歯科医師の治療の補助など様々な業務をこなしています。
歯科助手は縁の下の力持ち。
患者さんが安心して治療を受けられる環境をつくる重要な役割を担っています。
歯科助手には、資格は特に必要ありませんので、未経験でもだれでもなることができます。
今回は、歯科助手の仕事についてご紹介します。
受付業務
歯医者さんによって異なりますが、当院では、受付業務は歯科助手の仕事です。
診療補助をせず、受付専任という歯医者さんもあります。
患者様の予約管理、カルテ作成、会計が主な仕事になります。
細かく業務をみていくと、保険証の確認、問診表への記入案内、患者様の来院状況の把握、待ち時間の案内、診療後の会計、歯ブラシ等の販売、次回予約、電話対応。
それらを並行して行っていきます。
カルテ作成、予約管理はパソコンで行いますので、パソコン入力は必須のスキルになります。
医療業界、歯科業界は人手不足といわれています。
人手不足を補うために、受付業務のデジタルトランスフォーメーションが進んでおり、最近は、「受付ほぼ無人化計画」という受付に人がいなくても運営できるシステムもできてきたようです。
人でなくてはいけないという業務以外は無くなっていくのでしょうね。
お店に人がいないことにもだいぶ慣れてきました。
機械で十分となると、人がいる必要がなくなってしまいますので、人が対応するからには、明るく丁寧な対応で、患者様に安心感を与えるよう心がけています。
診療補助
歯科助手といえば、治療中横にいる人というイメージがあるかもしれません。
歯科衛生士は歯石取り等のお口の中の処置をしますが、歯科助手はしません。
歯科助手は、歯科医師の指示を受けて、診療サポートをしています。
器具の受け渡しやライトの調整も歯科助手の仕事です。
使用する器具等の専門的な知識を覚える必要があります。
覚えることが多くて大変ですが、繰り返ししていくうちに覚えていきます。
当院では、はじめは簡単な処置からはじめて、徐々に難しい処置というように段階を踏んで習得していきます。
技術を習得するには時間が必要となることから、どうしても時間がかかりますが、あきらめずに練習すれば上達していきます。
同じ口の中の人はいませんので、それぞれに合わせて対応しています。
先生によって使用する器具が変わったり、患者様の訴えによっては、突然治療内容が変更したりしますので、それに対する対応力も必要になります。
処置内容がわかると、手早く器具を出すことができるようになり、患者様が口を開けている時間も減り、患者様の負担軽減につながります。
歯科助手は、治療中、アシスタント業務の他に、患者様の不安を和らげたり、リラックスできるような声掛けを行っています。
特に小児歯科、お子さんへの対応は工夫しています。
歯科知識がついてくると、診療後の追加説明も任されるようになります。
歯科助手さんに気軽に聞くことができるのは患者様からするとありがたいことだと思うので、治療に関しての知識も学んでいます。
診療後の片づけ・院内清掃
治療で使用する器具の準備、滅菌、片づけもしています。
歯科は基本的に器具を使用して治療になりますので、外科処置に近いです。
口の中で使用する器具ですので、先が小さく、中にはとがっているものもありますので、気を付けて器具を取り扱う必要があります。
また、医療機器は思ったよりもデリケートですので、ぞんざいな扱いをすると壊れてしまいます。
歯科助手は、丁寧に器具を扱って、次の処置に使えるように準備をします。
器具の滅菌、消毒に関しては、ガイドラインに沿って行っています。
それぞれの器具を適切に処理するのにも、はじめはメモや掲示を見ながら進めていきますが、時間をかけすぎると、次の患者様を待たせてしまうので、素早くできるように覚える必要があります。
器具が誤ったところに収納されていると、使用するときに困りますので、細かいところに気を配りながら片づけをしています。
医院は清潔感が大切ですので、キレイと思われるような環境を保つようにしています。
医院のマネジメント
医院全体のスタッフ、患者様の診療の進行を把握して、準備や誘導のマネジメントをするのも大切な仕事です。
診療補助をしながら、導入する部屋の割り振り等、患者様を待たせずスムーズに診療が進むように指示を出します。
歯科医師、歯科衛生士、助手が協力して患者様の治療が円滑に進むように指示を出しています。
中の進捗状況を受付に伝えたりするのも歯科助手の仕事です。
円滑な診療や効率的な仕事のために、医院の仕組みづくりもできます。
当院は小さな組織ですので、自分から積極的に動ける人はやったことがすぐに反映されるので楽しいと思います。
レセプト業務
レセプトとは、医療機関が保険者に提出する月ごとの診療報酬明細書のことです。
昔はレセプトといえば紙で印刷して、適切かどうか確認して提出していましたが、今は、約93%の歯科医院が電子レセプトで提出しています。※2023.12月現在
歯科医師がカルテ入力したものがそのままデータ化されて提出されますので、保険請求の専門知識はそれほど必須ではなくなりました。
請求に関して何かミスがあり戻ってくることを返戻といいますが、当院では、レセプトの返戻時で事務的な誤りがあった時だけ、歯科助手が対応しています。
レセプトコンピューターと電子レセプトで、レセプト業務はかなり減っています。
※参考サイト レセプト請求形態別の請求状況 令和5年12月診療分
https://www.ssk.or.jp/tokeijoho/tokeijoho_rezept/tokeijoho_rezept_r05.files/seikyu_0512.pdf
その他の業務
院内掲示や院内整備も歯科助手が行っています。
掲示物は定期的に変更しています。
当院は、治療を頑張ったお子さんに対して、ご褒美をあげています。
ご褒美の管理も歯科助手の仕事です。
子どものご褒美、喜んでもらえるものは何かな・・と考えながらご褒美を選んでいます。
歯科助手はこんな人
コミュニケーション能力と一番初めにあげられるくらい必須となります。
コミュニケーション能力といっても、医療現場は年齢の高い方も多く、通常の社会人としてのコミュニケーション能力です。
仲間内、くだけた感じの対応ではなく、丁寧な対応です。
患者様に対してふさわしい接客態度が求められます。
敬語ができなければ、失礼な態度の受付がいましたと患者様にいわれてしまいますので、適切な敬語の使い方もミーティングで共有しています。
笑顔で丁寧な対応を常に心がけています。
コミュニケーション能力と同じくらい大切なのが、状況に応じて臨機応変に対応できる能力です。
どうすればいいのかを素早く判断できないと、患者様に迷惑をかけることになってしまいます。
正確さも要求されます。
治療中はいうまでもありませんが、受付業務でも、保険証等、大切な書類を預かって確認、患者様に返却するというのも正確性が要求される仕事です。
明るく親しみやすく、丁寧に正確な仕事をすること、いつも歯科助手としてこころがけていることです。
※参考サイト 職業情報提供サイト 歯科助手
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/545
歯科助手のやりがい
患者様に感謝されること、「ありがとうございました」と直接言っていただけることで、自分の仕事が役に立っていると実感できて、やりがいにつながります。
最後に患者様をお見送りできるのは受付だけなので、私だけの特権です。
また、歯科医師や歯科衛生士と協力して、チームで行うことも多いので、チームで行う達成感があります。
仕事を通じて歯科の知識や技術を身につけることができ、専門職の自覚と自信が付きます。
当院は0歳児から90歳以上の方まで幅広く来院いただいているので、大変なこともありますが、人と関わる楽しさもあります。
歯科助手の仕事に興味のある方
歯科助手は、歯科医院で重要な役割を担う仕事です。
医療に関わる仕事に興味があり、コミュニケーション能力が高い方に向いています。
歯科助手のスキルは、専門的なものですので、経験者はどこにいっても重宝されます。
正社員だけではなく、パート、アルバイトでも求人がありますので、都合に合わせて働くことも可能です。
大変なことといえば、立ち仕事が多いことです。
常に動いているので、体力勝負になります。
歯科助手の受付業務は、患者さんとのコミュニケーションが重要な仕事です。
患者さんに安心感を与え、気持ちよく診察を受けられるよう、明るく丁寧な対応を心がけましょう。
助手の求人は各求人情報サイトで情報収集をすることができます。
歯科助手は医院によって役割や仕事の範囲が変わります。
歯科衛生士の求人では見学可能というクリニックが多いので、歯科助手も同様に見学ができるなら見学させてもらうといいでしょう。
歯科助手に挑戦したいという異業種からの転職の場合、自分のイメージと実際の仕事内容が違っているということがあるかもしれません。
当院では、見学をおすすめしています。
患者様のために何ができるかを考えて仕事に取り組むことができる方、当院でも歯科助手を募集しております。
西宮北口は、西宮市だけではなく、尼崎、芦屋市、神戸市、宝塚市、大阪市からも通勤圏内になります。
当院は未経験者から始めたスタッフが在籍しています。
ご興味のある方は当院の求人ページもご覧ください。