虫歯リスクを減らすおやつの食べ方

2024年05月17日

歯みがきはしっかりとしているのに、虫歯になるのはどうして?

歯みがきはしっかりしているのに、どうして虫歯になってしまうのだろう・・・

おやつもそれほど食べてもいないのにということはありませんか。

前回は、虫歯になりにくいおやつについてお話しましたが、今回は、虫歯になりにくいおやつの食べ方についてお話したいと思います。

おやつと虫歯の関係

虫歯菌は糖を分解して酸を作り、歯を溶かします。

おやつの回数が多いほど、虫歯菌が酸を作り出す時間が増え、虫歯のリスクが高くなります。

また、食べ物を摂取すると、お口の中の環境が酸性に傾きます。

しばらくお口なのかに食べ物が入らないと、唾液の力で中性に戻っていくのですが、頻回にお口の中に食べ物が入ると、酸性に傾き、歯が溶けやすい環境、虫歯になりやすい環境になってしまいます。

西宮北口 歯医者 スティファンカーブ

 

 

 

 

糖を含むのものが少しでもお口に入ると影響を受けます。

おやつ=お菓子のイメージあるので、おやつはあまり食べていないのに虫歯になりますという方も、もしかしたら、ジュース、砂糖入りコーヒーや紅茶などを口にしていないでしょうか。

グミ1個でも、おやつになります。

特に、唾液の分泌量が減る寝る前のおやつは、虫歯リスクを高める要注意ポイントです。

夜遅くのお酒+おつまみも要注意です。

お酒は時間をかけて飲むことが多く、pHも低いものも多いです。

おつまみも一緒に食べるとなるとなおさらです。

夜寝る前にダラダラおやつを食べたことと一緒になってしまいます。

ナッツ、チーズは虫歯になりにくい食べ物になります。

夜遅くのおつまみは虫歯になりにくいものを選択しましょう。

参考サイト 日本歯科医師会 HAPPY Smile〜歯っぴいスマイル〜

https://www.jda.or.jp/happysmile/healthchek/

※当院コラム 虫歯になりにくいおやつで、笑顔を守ろう!

https://www.aobahiro-dc.com/column/2024/4438/

 虫歯のリスクは砂糖の量?それとも回数?

甘いものをたくさん食べると虫歯になるということは誤りではありません。

日本では、1人当たり年間砂糖消費量と12歳児童における平均のむし歯数(DMFT指数)は、昭和30年代から約30年間にわたり強い関連があったと報告されていました。

現代は、砂糖の量よりも、おやつの頻度が多い方が虫歯に関係すると言われています。

ダラダラ食べることで、虫歯のリスクが高くなります。

おやつの時間と量を決めて食べましょうと言われたことはありませんか?

規則正しく食べることが、おやつとの望ましい付き合い方になります。

※参考サイト 厚生労働省 e-ヘルスネット 甘味(砂糖)の適正摂取方法

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-012.html

虫歯にならないようなおやつの食べ方

おやつは一日何回まで虫歯になりにくいのでしょうか。

糖を含む飲食を1日4回までが虫歯リスクが低いと言われています。

朝食、昼食、夕食の3回の他は1回ということになります。

そのおやつは糖を含むものはなんでも1回になります。

ジュースでも、砂糖入りのコーヒーでも1回です。

3歳児までは、栄養の補給の点からおやつが必要となりますので、おやつは2回まで。

大きくなったら、1回にするようにしていきましょう。

どうしても誘惑に負けてしまったときは・・・

歯磨きをしっかりとしてくださいね。

フッ素入り歯磨き剤を付けて歯磨きをすれば、虫歯予防に効果的です。

おやつを食べても、うがいをすれば大丈夫なのでは?

誰でも一度は考えます。

甘いものを食べてうがいをすればなかったことになるのでは?

うがいでどのくらいお口のpHの変化があるかを調べた研究があります。

西宮北口 歯医者 ブクブクうがいお口の中に甘いものが入るとpHが酸性になるため、歯が溶けやすい、虫歯になりやすい環境になります。

うがいでどれほど酸性のpHが回復するのでしょうか。

0.1%スクロースで洗口したとき、pHは、数回水ですすぐだけですぐに回復しました。

しかし、3日経過したプラークのある状態で、3%スクロース溶液で洗口した後は、なんと15回もすすぐ必要があったのです。

この研究のうがいは1回につき10秒間ですので、150秒必要ということです。

15回もすすぐ時間があったら歯磨きできてしまう!

実際の甘いものは砂糖の濃度が高いので、もっと必要かも?

うがいだけではお口の中のpHは回復しないのですね・・・。

とはいえ、大きな食べかすを洗い流すには効果的。

時間の無い時の手段にしましょう。

また、最近は、お口の中のpHを素早く回復させる洗口液も販売されてきています。

上手く使ってお口の環境を整えましょう。

まとめ

おやつは栄養補給やエネルギー補給の役割も果たします。

規則正しく、時間を決めていただきましょう。

おやつ=お菓子である必要はありません。

健康的な食べ物で、体も健康になるようにしましょう。

定期的に歯科検診を受けて、今のお口の状態、歯磨きの状態などを確認してもらいましょう。

虫歯になりにくくする歯の強化ためにはフッ素の利用も効果的です。

フッ素入りの歯磨き剤を使うなどできることから始めてみてください。

気になる方は、当院のスタッフにご相談くださいね。